全国聴覚・ろう重複児施設協議会

聴覚障害児・ろう重複障害児(以下、聴覚・ろう重複児)、またその家族にとって学校、家庭以外に過ごす場所がないことが、長い間懸念となっていました。

聾学校に通う、聴覚・ろう重複児は学区が広域であるため、ひとたび家庭に帰ってしまうと、その近所で遊ぶ友達も居場所もありません。そのうえ、長期休業中には孤立してしまう姿も多く見られました。また、地域の聴覚障害学級、他の障害の特別支援学校等に通う聴覚、ろう重複児は、コミュニケーションや仲間づくりにも、いつも壁や課題を抱えている状態にあります。

2003年愛知県名古屋市において、聴覚・ろう重複児を対象とする児童デイサービスが始まりました。その後、2005年から全国ろう重複障害者施設連絡協議会の「小規模作業所学習交流会」や全国聴覚言語障害者福祉研修交流集会の「児童デイやろう児施設等懇談会」などで、聴覚・ろう重複児の地域での暮らしの現状や児童デイサービスの実情などについて交流、情報交換を行って来ました。

2012年、児童デイサービスが児童福祉法に位置づけられるに至り、愛知、東京、京都、広島、鹿児島で聴覚・ろう重複児のための「児童発達支援事業」「放課後等デイサービス」が立ち上げられてきました。これらの施設は、前述したように居場所のなかった聴覚・ろう重複児の地域での居場所を保障し、また、その内容において日常生活を送る上での基本的な動作、集団活動におけるコミュニケーションスキル、社会参加のための啓発などを自然な形で提供し、獲得を促す発達保障の場となっています。

今後、全国各地の聴覚・ろう重複児施設が親睦を図りながら相互に連携し、支援の特性や聴覚・ろう重複児の発達の重要な一翼を担う施設として、一層の発展を目指して行くことを目的とし、この協議会を設立いたします。

私たちのめざすもの

  • 教育機関や福祉施設等と連携しつつ、聴覚・ろう重複児の居場所づくり、集団保障の意義を広く啓蒙すること
  • 教育機関や福祉施設等に関わる人たちと協働して、全国に聴覚・ろう重複児の施設を創設していくこと
  • 協議会として、支援の質の向上、地域連携の模索などについて研究・研修を行うこと

全国聴覚・ろう重複児施設協議会2015年3月15日

全国聴覚・ろう重複児施設協議会会則(案)

[名称及び事務局]
本会は、全国聴覚・ろう重複児施設協議会(略称:全聴児協)と称する。

本会の事務局は、聴覚・ろう重複センターつくしっこに置く。

〒464-0851 愛知県名古屋市千種区今池南30番の2号 川島第三ビル1-A

目的
本会は、聴覚障害児及びろう重複児(以下、聴覚・ろう重複児)が利用するデイサービス等の施設が相互に連携と親睦をはかり、聴覚・ろう重複児福祉の向上に寄与することを目的とする。
会員
本会は、聴覚・ろう重複児が利用するデイサービス等の福祉施設で、本会の趣旨に賛同する施設をもって組織する。
前条の組織団体は、役員会の議決を経て加盟及び脱退する。
事業
本会は、前条の目的を達成するため、次の事業を行う。
  • 聴覚・ろう重複児の福祉等に関する施策の調査研究
  • 会議・研修会等の開催及び後援
  • 聴覚・ろう重複児に関する諸施策に対する協力
  • その他本会の目的達成に必要な事業
役員
  1. 本会に次の役員を置く。
    • 会長 1名
    • 副会長 1名
    • 監事 1名
  2. 委員の任期は2年間とする。ただし、留任は妨げない。
顧問
顧問は、総会の承認を経て、会長がこれを委嘱することができる。
総会
総会は年1回総会を開催する。ただし、この限りではない。
会費
本会の会費は、年額5000円とする。
会計
本会の会計は、事務局が管理する。
本会の会計年度は、毎年4月1日から3月31日までとする。
専決
緊急を要する場合及び会則に定めない事項については、会長の専決とし、事後すみやかに会員に報告するものとする。
雑則
  • この会則の改廃は、協議会の会員の過半数により行なう。
  • この会則は、2015年3月15日から施行する。